個人事業主(フリーランス)はNISA・つみたてNISAをどのように活用すべきか?

2021/2/1の日経にて、2018/1月につみたてNISA対象商品だった140ファンド(ETF=上場投資信託を除く)のうち実に139本が20年12月時点で含み益だったというという記事がありました。
景気の良い話ではありますが、果たして鵜呑みにしてしまって良いのでしょうか。
個人事業主(フリーランス)はNISA・つみたてNISAをどのように活用すべきかについて考察します。

◆前提
・NISA及びつみたてNISAの対象商品は基本的に元本確保されていない
・個人事業主はサラリーマンと比べ収入が不安定なため、あくまで副業である投資で元本割れのリスクを冒すべきではない
・少しずつでも安定してストレス無く元本を増やせるような投資(資産運用)を考えるべき。
・元本割れに加えて、過度なストレスが生じるような投資は本業に悪影響があるので避ける。
・資金を増やしたいのなら、副業ではなくまずは本業に精を出すべき。

◆結論
・まずは元本確保されたiDeCo小規模企業共済を優先する。元本確保されている上に将来的な節税効果も十分なので、安定した資産運用を心がけるべき個人事業主には理想的な制度です。併用すれば最大月10万円以上拠出することも可能なので通常はこれで十分です。
・NISA又はつみたてNISAはあくまで余剰資金で行う。

◆補足
今回の日経の記事のような話を目にすると羨ましくなりますが、iDeCoや小規模企業共済の節税効果もなかなかのものです。
また、上記日経の記事は株式市況が良かった事によるもので、逆の結果も可能性としてはあり得ました。
例えば、下図は証券会社が公表しているNISA口座の国内株式買付ランキングでいわゆる高配当銘柄が目立ちますが、各銘柄の過去の値動きを確認すればいかにリスクが大きいかが分かります。

絶対勝てる株式(含むETF等)投資など存在しないため、収入が不安定な事の多い個人事業主は、資産運用は元本確保して安定して行うという方針が良いのではないでしょうか。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です