監査法人勤務の公認会計士が英語を使う場面は?

前回の記事と似た内容ですが、私が監査法人勤務時代に英語を使用した機会を紹介します。
私は大手監査法人の地方事務所勤務でしたが、大手監査法人の東京や大阪の特定の業務のみ行なっている専門部署以外の方には参考になるのではないでしょうか。

◆私の状況
社会人経験のある中途入社だったことと、TOEIC860点程度の英語力があったことから、かなり英語を使う監査先や業務を任されました。
特に英語を使う業務をしたい伝えてはなかったのですが、地方事務所であったことから若手からパートナーまで英語ができる人がかなり少なかったため、自然と英語関連の業務を割り当てられました。
大手でも中小でも特に地方では一定程度英語を業務があるものの英語ができる人材が不足している状況にある事が多いため、私と似たような状況の会計士は珍しくないと思われます。

◆英語を使った業務
以下が私が経験した英語を使った業務と大体の年間作業日数です。
・在邦子会社の監査(いわゆるリファーラル業務) 1〜2週間
・アニュアルレポート(英文財務諸表)監査 1〜2週間
・その他(英語の請求書や契約書の閲覧) 合計1、2日程度

リファーラル業務やアニュアルレポートに関与すれば1社当たり年1〜2週間関与するケースが多いかと思いますが、これ以外で英語を使うケースはかなり稀という印象です。
ただし、上記業務にどのような役割で関与するかにより関与時間は大きく増減します。
主任として関与する場合は大きく関与時間は増えますし、逆にサポートとして少しだけ関与するような場合は関与時間は減少するでしょう。

◆最後に
多くの会計士は日本の監査法人に勤務し日本企業の監査を行うため、前回の記事でも記載したように英語を使う機会は決して多くはなく、英語が出来なくとも特に業務に支障無いことが多いです。
だからこそ、逆に英語ができることは明確に独自の強みとなりその他大勢の会計士とは異なった業務やキャリアを歩む事も可能になります。
(結局行く事はありませんでしたが私も海外駐在の話はありました)

もちろん英語力を身につける事は一朝一夕では出来ませんが、TOEICで高得点を取る事はそれほど難しく無いですし、幸いにも監査法人内ではそれだけで大きなアドバンテージになります。
英語を自身の強みにしたい方は、まずはちょっと頑張ってTOEICで高得点を取って英語関連の業務を任せてもらうのが良いのではないでしょうか。

いきなり自身がメインとなって英語をバリバリ話さなければいけない業務を任される事は無いでしょうから、まずは読み書きメインの業務から徐々に慣れていくと比較的無理なく経験を積めます。

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