大手監査法人と個人会計事務所のメリット・デメリット

以前の記事良い会計士(監査法人)の条件とは?良い監査法人・会計士・税理士の見つけ方とも一部重複するのですが、監査業務等を依頼する企業にとって、大手監査法人と個人会計事務所(会計士)のそれぞれに依頼した場合のメリット・デメリットについて解説です。
大手監査法人と個人会計事務所(会計士)を前提としていますが、大手監査法人を大手税理士事務所や大手会計事務所、個人会計事務所を小規模監査法人や小規模会計事務所に置き換えても大部分が通じる内容かと思われます。

◆価格
大手監査法人の方が3〜5割程度高いケースが多いです。
事務所の賃料、各種研修費用、事務員の人件費など必要経費が圧倒的に高額で、それらが監査報酬に上乗せされているからです。
大手の方が個人(フリーランス)より報酬が高額であることは、会計業界だけでなく多くの業界で共通しているのではないでしょうか。

◆品質(満足度)
大手監査法人の方が高品質と思われがちですが、そうではないケースも多々あります。
理由は、大手監査法人は数千名も在籍者がいるためその能力もバラバラであることと、法人内での異動も頻繁にあるためです。
大手監査法人しか使えない優れたITツールなども特になく、また独立会計士は大手監査法人出身者が多いため、個人会計事務所(会計士)の方が高品質(=満足度が高い)であるケースは珍しくありません。

◆対応(スピード感)
個人会計事務所の方が早いケースが多いです。
大手監査法人では1つの業務に対して関与者が多く意思決定に時間を要するケースが多いためです。
大手監査法人の対応が遅いことに不満を持った経験のある方は多いのではないでしょうか。

◆業務の幅
大手監査法人の方が圧倒的に多いです。
在籍者が多く人員の都合が付けやすいうえに、専門部署も多数あり専門性の高い高度な業務も対応可能なためです。
これに対し、個人会計事務所では時間の確保ができず業務を断るケースも多く、また特定の専門分野については知見がなく能力的に対応できないケースも珍しくありません。

◆その他
ブランド力は大手監査法人の方が圧倒的に上回っています。
そのため地元の有力企業や上場企業は基本的に大手監査法人を選択します。
上述したように個人会計事務所でも優れている点はあるのですが、特に株主や債権者等へ説明する際の信用力ではどうしても劣ってしまいます。

◆最後に
個人会計事務所が大手監査法人よりも優れている点は多数あるため、以下の事項に当てはまる企業様は一度個人会計事務所との契約も検討されてみては良いのではないでしょうか。
・現在大手(準大手)監査法人と契約しているが、報酬金額・品質・対応などに不満がある。
・特に大手監査法人というブランドにこだわりがなく、個人会計事務所でも問題はない。
・事業内容が、業界関係者でないと理解できないような極端に専門的なものではない。
・現在の監査日数が年間300日(2,100時間程度)以下。

見積書をもらうだけや、監査業務の提案説明をしてもらうだけなら、基本的に無料のため特にデメリットはなく、また監査人交代の手続も特に難しいことはありません。

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